エキシマレーザーについて
エキシマレーザーは、物質の原子間結合を切断するほどエネルギーが大きいのが特徴です。人の身体を作っているタンパク質はアミノ酸からできていますが、アミノ酸にエキシマレーザーを当てると組織を蒸散させてしまいます。
他のレーザーは、熱で物質を焼いたり固めたり、衝撃波によって物質を破ったりするのですが、エキシマレーザーは高いエネルギーによって瞬間的に物質を消すことが特徴です。
コンピュータ制御によって、エキシマレーザーを角膜表面に200発、300発照射しながら、少しずつ角膜を削り、屈折率を変えていくのがPRKと呼ばれる近視手術です。
角膜のどの部分にどのように照射すれば、角膜を何ミクロン削り、どの程度の近視を修正することができるのかが既に計算されているため、手術前に回復視力を予測することができます。
PRKでは、必要なデータを機械に入力するだけで自動的にレーザーが照射されるので、短時間で治療できます。つまり、眼科医の技量はあまり必要とせず、短時間で手術が終わります。
エキシマレーザーは熱を発生しないので、「冷たいレーザー」とも呼ばれています。高い振動数で鋭利な切開ができ、しかも組織を破壊することはありません。
エキシマレーザーを使用すると、点眼麻酔のみで眼球を切開することなく、眼球内の手術ができることや、術後の感染症の心配がきわめて少なくなるという利点があります。
また、従来のメスを使った手術と比べ、心理的負担が少ないことも大きなメリットでしょう。
アメリカでは、1995年FDA(米国食品医薬品局)によって、日本では2000年1月に厚生省(現・厚生労働省)によって、エキシマレーザーの使用が認可されています。また、エキシマレーザーに発がん性のないことが確認されています。
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