角膜の基礎知識
近視手術で重要な部分となる角膜の構造について説明します。角膜は外側から、角膜上皮層、ボーマン膜、角膜実質層、デスメ膜、角膜内皮層の5つの層でできています。
最も内側にある角膜上皮層は、5〜6層の角膜上皮細胞からなっており、有害な紫外線やホコリ、ゴミによって傷つきやすい環境にあるため、旺盛な再生・回復能力が備わっています。
小さな傷がついても、数時間後には修復を始め、新しい細胞組織を生み出します。この高い再生力のおかげで、角膜上皮層は常に透明に保たれているのです。
角膜上皮層のすぐ下にある「ボーマン膜」は、コラーゲンなどのタンパク質で構成されています。また、ボーマン膜の下にある「角膜実質層」は、角膜の約9割をしめており、角膜の透明度を維持する重要な役割を果たしています。
角膜実質層の下にある「デスメ膜」はとても薄い膜ですが、角膜全体の強度を保ち、眼球の内部を保護する働きがあります。また、深部にダメージを与えない防御機能もあります。
角膜の一番内側にあるのが「角膜内皮層」は、高密度の細胞でびっしりと埋め尽くされ、その数は片眼で約25億個と言われています。しかし、細胞分裂して新しい細胞は作りません。
この角膜内皮層は、角膜の組織に酸素や養分を供給するとても重要な部分です。何らかの理由で損傷を受けると、急激に細胞の数が減ってしまうことがあります。細胞数が減少すると、酸素や栄養分が角膜に行きわたらなくなり、目の障害を起こす原因になることがあります。
以上のことから、角膜は非常に強籾な組織であり、近視手術に向いていることがわかります。また、角膜は免疫力が抑えられているため、異物反応が起きにくいです。このように、近視手術は角膜組織の強靭さ、再生・回復能力の高さを利用して行われているのです。
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