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004近視手術について アーカイブ

2080年03月02日

エキシマレーザーについて

エキシマレーザーは、物質の原子間結合を切断するほどエネルギーが大きいのが特徴です。人の身体を作っているタンパク質はアミノ酸からできていますが、アミノ酸にエキシマレーザーを当てると組織を蒸散させてしまいます。

他のレーザーは、熱で物質を焼いたり固めたり、衝撃波によって物質を破ったりするのですが、エキシマレーザーは高いエネルギーによって瞬間的に物質を消すことが特徴です。

コンピュータ制御によって、エキシマレーザーを角膜表面に200発、300発照射しながら、少しずつ角膜を削り、屈折率を変えていくのがPRKと呼ばれる近視手術です。

角膜のどの部分にどのように照射すれば、角膜を何ミクロン削り、どの程度の近視を修正することができるのかが既に計算されているため、手術前に回復視力を予測することができます。

PRKでは、必要なデータを機械に入力するだけで自動的にレーザーが照射されるので、短時間で治療できます。つまり、眼科医の技量はあまり必要とせず、短時間で手術が終わります。

エキシマレーザーは熱を発生しないので、「冷たいレーザー」とも呼ばれています。高い振動数で鋭利な切開ができ、しかも組織を破壊することはありません。

エキシマレーザーを使用すると、点眼麻酔のみで眼球を切開することなく、眼球内の手術ができることや、術後の感染症の心配がきわめて少なくなるという利点があります。

また、従来のメスを使った手術と比べ、心理的負担が少ないことも大きなメリットでしょう。

アメリカでは、1995年FDA(米国食品医薬品局)によって、日本では2000年1月に厚生省(現・厚生労働省)によって、エキシマレーザーの使用が認可されています。また、エキシマレーザーに発がん性のないことが確認されています。

近視手術が受けられない人

カウンセリングと検査の結果が「不適合」だった人は、残念ながら近視手術を受けることができません。「不適合」の主な理由としては、次のようなケースがあげられます。

・角膜に疾患または異常がある場合
・緑内障、白内障、網膜剥離など内眼部に重度の眼科的異常がある場合
・逆さまつげ、結膜炎など外服部に異常がある場合
・糖尿病、肝炎、膠原病など内科的な全身疾患がある場合
・超軽度近視、超強度近視の場合
・妊娠中または授乳中の場合

角膜の主要部分は、コラーゲンが折り重なりながら構成されており、近視手術ではこの部分を削ります。なので、コラーゲンに関係している病気の人は手術を受けるべきではありません。

角膜のコラーゲンが傷ついた時に、どのような反応が起こるか予測できないからです。コラーゲンに関係した全身疾患としては、膠原病やリウマチがあげられます。

また、ステロイドを使用中の人も注意が必要です。ステロイドは体中のコラーゲン代謝に影響を与えますし、傷の治りが遅くなるなどの弊害が考えられます。自分が使用している薬が手術にどのような影響があるのかを医師と十分に話し合うことを忘れないでください。 

円錐角膜といって、角膜の形が円錐形に変形しているために視力が落ちたり、物が歪んで見える病気があります。この病気もコラーゲン異常に関係していると考えられており、近視手術によって角膜の形状がさらに変化してしまう可能性があります。

単なるアレルギーであれば問題ありませんが、アレルギーによる感染症で角膜や結膜などに異常がある場合は不適合と判断されます。なお、超強度近視の場合は不適合ですが、こうしたケースはきわめて稀で、「自分は強度の近視だ」と思い込んでいる人が多いです。

さらに、何年もコンタクトレンズをはめている人は、角膜が傷ついているケースがあります。こういう場合は、しばらくコンタクトレンズの装用をやめ、キズが修復されるまで待って頂きます。

2100年03月02日

近視手術の不安をなくす

「近視手術は本当に安全なのだろうか」という不安は誰でも感じると思います。そこで、近視手術の安全性について説明したいと思います。

近視手術とは、角膜の屈折率を変える手術で、角膜はきわめて再生力の高い組織です。例えば、指をケガしても軽いものなら数日で治ってしまいます。角膜もこれと同じです。

近視手術による角膜の切れ込みは、想像もできないほど小さなキズです。しかも、角膜は皮膚などよりもずっと硬度が高く、再生・回復能力に優れています。近視手術はこの角膜のごく表面に施術を行うわけですから、安全性の点においてはほとんど問題はありません。

また、近視手術は欧米をはじめ、世界中で400万人もの人たちが近視手術を受けて、視力を回復していますが、失明などの重大な後遺症は1例も報告されていません。

そしてまずは、軽い気持ちで近視手術クリニックに行き、説明だけでも聞いてみてください。近視手術がどんなものかを理解することが一番大切です。近視手術を受けることを検討し始めたら、次はカウンセリングを受けてみることをお勧めします。

しかし、その時点で手術を受ける決心をする必要はありません。手術を受ける受けないは、カウンセリングの後で考えればいいのです。それよりも大事なのは、カウンセリングによって近視手術と自分の眼の状態をよく理解することです。

ですから、カウンセリングの際にはどんなことでもいいですから、わからないこと、不安に思ったことは遠慮せずに医師に質問するようにしてください。

もし、あなたが質問したときに、「まあいいから任せておきなさい」といった態度をとって、説明を避けようとするような医師であれば、治療を受けるのは止めておいたほうが無難です。

2102年03月02日

近視手術に関するQ&A

近視手術に関するQ&Aをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

Q どの近視手術を受けたほうがいいですか?

RK、PRK、レーシックの3つの近視手術のうち、やはりお勧めなのはレーシックです。レーシックは術後わずかな期間で視力がよくなり、痛みも少なく、合併症の心配も少ないです。


Q 手術後の合併症は平気ですか?

眼を不清潔な状態にしなければ、感染症を伴うことは極めてまれです。 レーシックやPRKは手術自体も短時間で終わるので、重大な合併症の心配はありません。


Q 近視だけでなく乱視も治るのですか?

レーザーによる角膜屈折矯正手術では、近視のほかに乱視も治すことができます。


Q 近視手術は本当に安全ですか?

近視手術は安全な手術として、世界中で広く認知されています。実際、これまでに近視手術で失明や網膜剥離などの重大な問題が起きたという事例は、1例も報告されていません。


Q 副作用はないですか?

角膜の表面が再生してくるまで、ハロー、グレアといった光やライトなどをまぶしく感じる現象や、視力の日内変動などがありますが、だいたい数日程度で解消されます。


Q 近視手術がうけられる年齢は?

近視手術を受けられる年齢は、基本的に20歳〜60歳までが多いようです。


Q どれくらいまで視力が回復しますか?

個人差がありますが、術前の近視度が軽い人ほど、矯正後の視力はよくなります。


Q 視力はどれくらいの期間で回復しますか?

個人差がありますが、比較的回復が早いのはレーシックとRKで、早い人なら手術直後から見えるようになり、遅くとも術後数日から1週間で視力が回復します。


Q 手術後にまた近視に戻ることはないですか?

体が成長中の方などはレーシック手術後、わずかに近視に戻ることもあります。


Q 5年後、10年後に後遺症が出ることはないですか?

レーシック手術後、10年経過して問題が発生したという事例は今のところありません。角膜の傷の治り具合には個人差がありますが、手術の跡は1年もせずに完全に無くなります。


Q ドライアイでも手術は受けられますか?

もちろんです。ドライアイの方は涙の量が少ないので、コンタクトレンズではなく眼鏡しか選択の余地がありませんでしたが、近視手術をすれば眼鏡をかける必要がなくなります。


Q 手術を受けられない人はいるのですか?

緑内障、白内障などの眼疾患、糖尿病や心臓病などの全身疾患、妊娠、授乳中の女性、近視手術が許可されていない職業に就いている人などは近視手術を受けることができません。


Q 手術時間はどれくらいかかりますか?

手術によって若干異なりますが、両眼で約10分前後です。「あっという間だった」というくらい、短時間で終わりますのでご安心ください。


Q 痛みはありますか?

手術時は目薬のような点眼麻酔をしますので痛みはありませんが、術後、麻酔が切れたあとは多少の痛みがあります。痛みが少ないのはレーシックとRKです。


Q 入院は必要ですか?

原則として入院は必要ありません。手術後しばらく休んで頂き、その日のうちに帰宅できます。ただし、帰り道は人込みやほこりっぽいところは避けてください。


Q どれくらいで仕事に復帰できますか?

手術当日を含めて、2〜3日は安静にしているのが望ましいです。しかし、事務作業程度なら、翌日から出社してもかまいません。また、日常の家事労働程度なら、翌日からできます。


Q 手術の跡は残りますか?

手術跡は、全くわかりませんのでご安心ください。手術によって異なりますが、RKはほぼ1か月で完治、PRKは術後3日〜1週間で角膜上皮が再生してきます。レーシックはフラップをつくりますが、数日で角膜に生着します。PRKもレーシックも、手術跡とは残りません。


Q 費用はどれくらいかかりますか?

病院によって幅がありますが、片目で10万から30万くらいが相場と思われます。なお、近視手術は保険の適用がないため、全額患者さん負担となります。

2200年03月02日

近視手術後に注意すること

近視手術の後に気をつけてほしいことをあげましたので、ご確認ください。

〓 入浴・シャワーはなるべく厳禁

手術当日の入浴・シャワーは厳禁です。できれば数日間は控えましょう。しかし、眼に水が入らないように細心の注意を払えば、手術翌日から入浴することは可能です。万が一、眼に水が入ってしまった場合は、処方されている点服薬をすぐにさして感染症を予防してください。


〓 洗顔の際も要注意

洗顔は、手後数日間は控え、濡らしたタオルやコットンで汚れを拭き取るだけにしましょう。


〓 アイメイクは2週間ほどしない

マスカラやアイシャドーなどのアイメイク、パウダリーファンデーションなどは眼に入る恐れがありますので、術後2週間ほどは控えるようにしましょう。


〓 車の運転はなるべく避ける

手術直後のクルマの運転はなるべく避けるようにしましょう。特に、夜間の運転は注意が必要です。どうしてもという場合は、ゆっくりと気をつけて運転してください。


〓 禁酒・禁煙

タバコ、アルコールは傷の回復を遅らせますので、手術当日は控えましょう。


〓 スポーツはしばらく控える

手術後しばらくは、スポーツは控えるようにしましょう。ジョギングやウォーキング程度なら2〜3目後から始めてもいいでしょう。しかし、水泳は1か月間は控えてください。また、ボクシングなどの激しいスポーツも、1か月くらいは控えるほうが賢明です。


〓 その他の注意点

手術後しばらくは、眼を洗ったり、指定以外の目薬も使用しないでください。また、ほこりの多い場所や人込みは避けるほうが賢明です。さらに、本やパソコン、テレビなどを見るのも、なるべく短時間にして、眼が疲れたらすぐに休ませましょう。

2201年03月02日

近視手術前に注意すること

近視手術は10分程度で終わりますので、入院する必要はありません。しかし、手術するにおいていくつか注意しなければならないことがありますので、確認しておきたいと思います。

〓 手術の3日前からコンタクトレンズをはずしておく

コンタクトレンズを付けていると角膜が傷ついたり、角膜表面の形が変形してしまうことがあります。近視手術は角膜に施術しますので、角膜はなるべく自然状態に戻しておく必要があります。従い、手術の3日前からコンタクトレンズの使用をやめ、角膜を休めるようにしましょう。


〓 体調を万全の状態に整えておく

手術前は健康に留意し、万全の体調で手術を受けることが大切です。どんな手術でも、心身がベストの状態で受けることが、予後をよくします。発熱があったり風邪をひいて体力が落ちていると、感染症にかかりやすくなったり、術後の回復が遅れる恐れがあります。


〓 全身を清潔に保つ

角膜は透明性を保つために免疫力が抑えられていますので、感染症にかかりやすいです。なので、常に清潔を心がけることが大切です。手術の前日には必ず入浴し、全身をきれいに洗い、洗髪も済ませておきましょう。手術当日に洗髪をすると、シャンプーなどが眼に入り、炎症を起こしやすくなりますので注意してください。


〓 手術当日は眼のまわりのメイクはしない

手術当日は、眼のまわりのメイクはしないほうが無難です。お化粧をしていると、化粧品の微粒子が手術後の眼の中に入り、感染症を起こす恐れがあります。また、手術後しばらく眼帯をしますので、眼のまわりの清潔を保つためにも、眼のまわりのメイクはしないようにしましょう。


〓 ゆったりした服装で来院する

手術中はできるだけリラックスしていられるように、ゆったりとした服装で来院するようにしましょう。体を締めつけるような下着や服装は避けてください。

2202年03月02日

近視手術の普及【欧米と日本】

近視手術には怖いというイメージがありますが、実際はほとんど痛みはなく、手術時間も両目でわずか10分ですんでしまう簡単な手術です。

世界では既に1000万人以上が近視手術を受けており、中でもアメリカでは年間にして100万人が近視手術を受け、メガネやコンタクトを必要としない快適な生活を送っています。

日本以外では、近視手術は虫歯の治療と同じぐらいごく普通の行為なのです。


【フィヨドロフ博士と佐藤勉教授】

近視手術は1969年、ロシアのフィヨドロフ博士によって開発され、70年代に実用化されました。近視が手術で治るというこの画期的な方法は、ロシアからまたたく間に欧米へ、そして世界中に広がっていきました。

ではなぜ、日本では普及が進まなかったのでしょうか。

実は、フィヨドロフ博士より20年近くも前に、現在の近視手術の原形となる視力矯正法を行うことを考案した日本人がいました。その人は、順天堂大学の故・佐藤勉教授です。フィヨドロフ博士の開発したRK手術は、佐藤教授の「佐藤式角膜切開術」を基本に完成させたものです。

角膜が前に飛び出してしまう「円錐角膜」という難病の研究をしていた佐藤教授は1950年代に、世界初の近視手術の臨床試験を行い、世界にも注目されていました。


【日本で近視手術の普及が遅かった理由】

そんな中、佐藤教授の手術を受けた2割の患者さんに、角膜が濁ってしまう「水泡性角膜変性症」という病気が発生してしまったのです。残り8割の人には問題はありませんでしたが、結果的に日本が世界で一番早く近視手術に失敗してしまったのです。

この事実がクローズアップされ、日本眼科学会は近視手術を長い間受け入れなかったのです。これが、日本で近視手術が遅れた原因です。

今では、「水泡性角膜変性症」になってしまった原因が角膜の表面だけでなく、内皮まで傷つけてしまったということが解明されており、現代ではまずありえないミスなのでご安心ください。

2203年03月02日

近視手術の種類と特徴

近視手術には、現在のところRK、PRK、レーシックの3つの方法が確立されています。

1.RK

RKは日本語で「放射状角膜切開術」と言い、RK、PRK、レーシックの中で最も歴史が古い近視手術です。ロシアのフィヨドロフ博士が開発したもので、角膜に浅い切れ込みを放射状に入れ、角膜の屈折率を変えます。

しかし、RKは強度近視や乱視の矯正が難しく、角膜に切れ込みを入れるので眼球の強度が弱まるという指摘もあります。

なので、格闘家など衝撃を受けるようなスポーツ選手にはPRKやレーシックが適しています。


2、PRK

PRKは、日本語で「角膜表層切開手術」と言い、1983年にコロンビア大学のトロッケル医師とIBMのスリニバサン博士により、開発されました。PRKの最大のメリットはRKではなし得なかった強度近視や乱視も確実に矯正できることです。

PRKは最先端の医療用レーザーであるエキシマレーザーを用いており、コンピュータ制御で精度の高い手術を行うことができます。

PRKのデメリットは、視力が完全に回復するまでが他の手術に比べて長いため、片目ずつしか手術できないことです。

また、角膜の表面を削るため、多少の傷みを伴うことがあります。


3、レーシック

レーシックは日本語で「生体内レーザー角膜切開術」と言い、90年代にギリシャで開発されました。レーシックは最も新しい近視手術法で、PRKと同様にエキシマレーザーを使用するため非常に精度の高い手術をすることができ、強度近視や乱視の矯正も可能です。

しかも、PRKと違って角膜表面に処置を施すのではなく、奥の角膜実質層を処置して角膜の屈折率を変えます。また、両目同時に手術することができ、術後の痛みが少なく、回復も早いので現在最も人気のある近視手術法となります。

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