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005目の基礎知識 アーカイブ

2075年03月02日

視力とは、どんな力か

視力とは前方の2つの点が離れているか、くっついているかを認識する能力です。眼科に行くと、輪の1ヵ所だけが空いていて、アルファベットのCのように見える表があります。輪のサイズをだんだん小さくしていき、どこまで小さくしたら見えなくなるかで、視力が決定します。

しかし、この方法は体調や眼のコンディションに左右されるため、必ずしも正確とはいい難いです。そこで、眼科では客観的に眼の状態を知るために「屈折率」の測定を実施しています。

屈折率とは、度の強い眼鏡というときの「度」に相当するもので、D(ジオプトリー)という単位で表されます。また、屈折率は、赤外線を利用したコンピュータ制御の屈折測定器をのぞき込むだけで簡単に出すことができます。

近視でも遠視でもない正常な視力は、プラスマイナス0Dと表されます。近視の場合はマイナス0Dというようにマイナスがつき、遠視の場合はプラス0Dというようにプラスがつきます。

脳へ画像情報を送る器官である「眼」は、顔の正面に2つ並んでいます。なぜ顔の正面にあるのかというと、対象となる物との距離を知るためです。右の眼と左の眼で、対象物を見た時のわずかなズレを脳が計算して、立体的に捉えて距離を割り出すのです。

また、人間は色を感じることができ、光の3原色を基に対象物を見ています。眼の能力には視力の他に視野、色覚、立体視(距離感)などがあり、これらを総称して視機能といいます。

最も視力の良い動物はワシやタカと言われています。しかし、動物は生活に適した目の形状を持っているため、夜行性のネコなどは暗い場所での視力は人間よりも優れています。また、水中と陸上の両方で生活する動物は、一般に陸上では強度の近視となり視力は悪いです。

2080年03月02日

乱視、遠視、老眼について

乱視、遠視、老眼とは何か、またその原因について説明したいと思います。

【乱視について】

乱視は、角膜や水晶体のゆがみが原因で、眼内に入ってきた光が異なった場所で焦点を結んでしまい、ピントにズレが生じている状態をいいます。

もともと眼は完全な球形ではないため、程度の差こそあれ、だれでも乱視は持っています。しかし、角膜のゆがみの程度がひどくなると、脳による修正では間に合わなくなり、映像がゆがんだりダブったりしてくるのです。

乱視のほとんどは、屈折力の強い角膜で生じますが、その角膜の状態によって、「正乱視」「不整乱視」の2つに分けられます。

正乱視は角膜の表面はなめらかですが、角膜の形が横、縦、斜めのいずれかが歪んでいるために起こるものです。一方、不整乱視は、角膜の表面が凹凸になっているために光が乱反射し、映像がゆがんだりダブったりして見える状態です。


【遠視について】

遠視は近視とは逆で、遠くは見えて近くが見えにくい状態のことです。遠視にも近視と同じく「軸性遠視」「屈折性遠視」の2種類があります。

軸性遠視は眼軸の長さが短いために、網膜よりも後ろに焦点が結ばれてしまうので、近くを見るときは焦点が合いません。一方、屈折性遠視は角膜や水晶体の屈折率が小さすぎて、網膜の後方に焦点が結ばれてしまいます。

眼には調整機能があるため、焦点が多少ずれてもピントを合わせますが、常に調整機能を働かせていなければならないため、眼精疲労や偏頭痛、肩こりといった症状が出てしまいます。


【老眼について】

老眼は遠くは見えるのに近くが見えにくい症状のことで、誰もが避けることができない目の老化現象です。ほとんどの人が40〜50歳を過ぎると老眼が始まると言われています。

なお、近視の人が老眼ではないように思えるのは、正視や遠視の人と比べてピントが近い位置に合っていて、近くを見るのに水晶体の調節をあまり必要としないからです。

老眼における注意点は、そのままにしておかないことです。

老眼によって近くが見えにくくなっているのを放置していると、目が見えづらいことはもちろん、肩こりや頭痛といった症状が出てくみことがあります。それを避けるためには、やはりきちんと矯正することが大切です。

2085年03月02日

角膜の基礎知識

近視手術で重要な部分となる角膜の構造について説明します。角膜は外側から、角膜上皮層ボーマン膜角膜実質層デスメ膜角膜内皮層の5つの層でできています。

最も内側にある角膜上皮層は、5〜6層の角膜上皮細胞からなっており、有害な紫外線やホコリ、ゴミによって傷つきやすい環境にあるため、旺盛な再生・回復能力が備わっています。

小さな傷がついても、数時間後には修復を始め、新しい細胞組織を生み出します。この高い再生力のおかげで、角膜上皮層は常に透明に保たれているのです。

角膜上皮層のすぐ下にある「ボーマン膜」は、コラーゲンなどのタンパク質で構成されています。また、ボーマン膜の下にある「角膜実質層」は、角膜の約9割をしめており、角膜の透明度を維持する重要な役割を果たしています。

角膜実質層の下にある「デスメ膜」はとても薄い膜ですが、角膜全体の強度を保ち、眼球の内部を保護する働きがあります。また、深部にダメージを与えない防御機能もあります。

角膜の一番内側にあるのが「角膜内皮層」は、高密度の細胞でびっしりと埋め尽くされ、その数は片眼で約25億個と言われています。しかし、細胞分裂して新しい細胞は作りません。

この角膜内皮層は、角膜の組織に酸素や養分を供給するとても重要な部分です。何らかの理由で損傷を受けると、急激に細胞の数が減ってしまうことがあります。細胞数が減少すると、酸素や栄養分が角膜に行きわたらなくなり、目の障害を起こす原因になることがあります。


以上のことから、角膜は非常に強籾な組織であり、近視手術に向いていることがわかります。また、角膜は免疫力が抑えられているため、異物反応が起きにくいです。このように、近視手術は角膜組織の強靭さ、再生・回復能力の高さを利用して行われているのです。

2095年03月02日

眼の構造と各部位の役割

眼の構造について、各部位にわけて詳しく説明したいと思います。まず眼球は、直径約2.5センチの球形をしていて、外膜(強膜、結膜、角膜)、中膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)、内膜(網膜)が、水晶体、硝子体、房水などの諸器官を包み込む構造になっています。


a 外膜(結膜、角膜、強膜)

結膜
眼球とまぶたを結ぶ組織で、目の維持に欠かせない涙や粘膜を出す大切な腺があります。透明で薄い粘膜組織で、まぶたの裏から強膜を覆っている部分です。
角膜
角膜は黒目を覆っている円状の透明な膜で、病原菌から目を守る働きがあります。光はここから入り、屈折させます。外から見ると角膜を通して虹彩が見えます。
強膜
眼球の外側を覆っている部分で、「白目」にあたります。強膜は弾力性に富み、強靭な部分でほとんど光は通しません。 角膜とともに眼球を保護する役割があります。


b 中膜(虹彩、毛様体、脈絡膜)

虹彩
透明な角膜を通して見える黒目の部分が虹彩です。虹彩は瞳の大きさを変化させて眼に入ってくる光の量を調整する働きがあります。
毛様体
虹彩のすぐ後ろにある筋肉のことで水晶体の厚さを調整し、網膜に映る映像のピントを合わせる働きがあります。毛様体の働きにより、ピントが調整されます。
脈絡膜
強膜と網膜の間にあり、血管とメラニン色素が豊富で、網膜に酸素と栄養を補給します。眼球内を暗くし、外からの光と網膜が効率よく機能するようにします。


c 内膜(網膜)

眼球の一番奥の内側にある0.3ミリほどの薄い膜です。網膜にはたくさんの血管が通っていますが、「網膜黄斑部」と呼ばれる部分だけは血管が通っておらず、視覚神経組織が集まっています。視神経は網膜からの情報を脳の中枢神経に伝えています。


d その他

房水
角膜の内側には、虹彩を境にして前房と後房があり、そこを満たしている透明な液体を房水と呼びます。房水は角膜や虹彩、水晶体などへ栄養分を補給し、目の圧力を調整する働きをしています。
水晶体
水晶体は角膜と同様に光を屈折させ、ピントを調節するレンズの働きをしています。近くのものを見るときは厚くなり、遠くのものを見るときは薄くなって屈折率を調整し、網膜に像を結びます。
硝子体
眼球の中心部にあり、眼球の形を維持しているのが硝子体で、主にコラーゲンからできています。硝子体は、瞳孔から入ってきた光を網膜まで到達させる通り道の役目をしています。
眼筋
眼筋には眼球の外側にある外眼筋と、内側にある内眼筋があります。外眼筋は眼球を上下に動かす筋肉4本と、水平に動かす筋肉2本の合計6本からなっており、1日に10万回も動くとされる眼球の運動をつかさどっています。
眼げん
眼げんとは、眼球を外界の衝撃やホコリ、ゴミから守ってくれる「まぶた」のことです。ところで、人間は1分間に10〜20回もまばたきをしているそうです。まばたきにより、眼球の表面に涙を供給し、目の細胞を維持しています。

2100年03月02日

眼でものを見る仕組み

近視手術を正しく理解するためには、私たちの眼がどのような構造になっているのか、眼でものを見る仕組みについてしっかりと知っておくことが大切です。人間の眼は、眼球と視神経を中心にしてまぶた、結膜、眼筋、涙器といった付属器官によって構成されています。


【どのようにして、眼でものを見ているのか?】

まず、角膜と水晶体はそれぞれレンズの役割を果たしており、外から入ってきた光を屈折させ、網膜というフィルムにピントを合わせています。そして、網膜に写しだされた光の情報は視神経を通って、脳へと伝えられます。

水晶体は毛様体という筋肉と、その下にあるチン小帯によって支えられており、これが水晶体の厚さに関係しており、瞬時に焦点を合わせるオートフオーカス機能の役割があります。

カメラの絞りは、虹彩と呼ばれる器官が果たしています。光の量に合わせて瞳孔の大きさを変化させ、明るさを調整します。明るいところでは瞳孔が小さく絞り込まれ、逆に暗いところでは瞳孔は大きく広がり、より多くの光を取り入れようとします。

そして、フィルムに当たるのが眼球奥の内側にある網膜です。この網膜上に角膜・水晶体を通った光が像を結んだ時に、私たちはものをはっきりと見ることができるのです。


【白黒とカラーを見分ける細胞】

フィルムには白黒とカラーがありますが、網膜にも白黒に感じる細胞とカラーに感じる細胞があります。前者を桿体細胞、後者を錐体細胞といい、両者を視細胞といいます。

桿体細胞は感度がいいのですが、色の識別はできず明暗しか分かりません。一方、錐体細胞の感度は桿体細胞ほどよくないのですが、色を識別することができます。

ところで、外から入る光の屈折が正常でないと、網膜にきちんとピントの合った映像が映し出されません。いわゆる、カメラのピンぼけと同じことで、脳に伝えられる映像は不鮮明なものになります。こういった不正常な屈折状態が近視や遠視、あるいは乱視を生み出すのです。

2155年03月02日

視力で左右される職業

眼鏡やコンタクトはあくまで、近視の対症療法に過ぎません。これらを使ったからといって根本的に近視を嬌正したことにはなりません。

【視力が悪いと、なれない職業】

視力が悪いとなれない職業は例えば、ボクサーやパイロットなどがあげられます。このように、視力は人生を左右する重要な課題です。

消防隊は裸眼視力0.3以上、法務教官は裸眼視力0.6以上でなければ、受験資格さえ与えられないそうです。また、パイロットは視力だけでなく、屈折度数まで細かく定められています。

視力が悪いために自分の夢や仕事を断念しなければならない事ほど、残念なことはありません。ぜひ、近視手術を受けて視力を取り戻し、自分の夢を実現させてほしいと思います。

●法務教官・・・裸眼視力がどちらか1眼でも0.6に満たない者は不合格
●客室乗務員・・・矯正視力が1.0以上であること(コンタクトレンズ使用可)
●自衛官・・・両眼とも裸眼視力が0.6以上。又は裸眼視力が0.1以上、矯正視力が0.8以上
●警察官・・・裸眼視力が両眼とも0.6以上。又は裸眼視力が0.1以上、矯正視力が1.0以上
●消防官・・・両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上(矯正視力含む)
●騎手・・・両眼とも裸眼で0.6以上
●競艇選手・・・両眼とも裸眼で0.8以上(眼鏡・コンタクトは不可、レーシックは可)


【裸眼視力が求められる職業】

裸眼視力が求められる職業もあります。人の命を預かる仕事や危険度が高い現場で働く仕事は、裸眼視力がないと人の生死にかかわってきますので当然です。また、レーシックなど視力矯正手術を受けているとなれない職業もあります。それはパイロットです。

日本の航空会社では、視力矯正手術をおこなった人がパイロットになることを認めていません。しかし、アメリカ連邦航空局(FAA)では認められています。将来的に日本でも認められる日が来るかもしれません。

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